2023/11/01
読書のすゝめ 令和5年第五号
「~書中に云っている所から『推す』と、彼は老儒の学にも造詣のある、一かどの才子だったらしい。~」(芥川龍之介『るしへる』
先日発表のあった「国語に関する世論調査」によると、「気に入って応援している人やものを『推し』という」ことが「気にならない」人が82.1%に上ったそうです。他に「引く」「盛る」「寒い」「詰んだ」ということばの最近の用例についても触れられています。みなさんは冒頭文の『推す』の意味は何だと思いますか。
ことばは時代に合わせて変わっていくものです。みなさんが読んでいる『創造学園文庫』は50年以上昔の作品がほとんどで、「あれ?」と思ったことばの使い方に出会ったら、ぜひその意味を調べてみてください。
※冒頭の「推す」は「あることを根拠として、他のことを判断する」という意味です。(小学館『デジタル大辞泉』より)