- 公開日2022/11/16
- 最終更新日2022/11/16
高校受験の面接対策はどうする?定番質問とその回答例や注意点も解説!
「志望高校の受験項目に面接があるけど、どんな準備をすればいいのかな。」
「面接でどんなことを聞かれるのだろう。」
「面接で気を付けないといけないことは何だろう。」
高校受験で面接が行われると分かると、多くの生徒や保護者は不安を抱くことでしょう。
この記事では、高校受験の面接でよく聞かれる質問とその解答例、面接時のマナーなどを紹介します。面接の内容を知れば、前もって対応しておくことができます。
これから面接を受ける場合は、ぜひ読んでみてください。
よく聞かれる質問とその回答例
志望理由
多くの高校で聞かれる質問が、志望理由です。
高校のパンフレットやホームページなどを参考にしながら、しっかりと志望校の特徴や生徒の姿を把握します。それらと照らし合わせて、志望理由を簡潔にまとめましょう。
高校卒業後の進路、将来の夢
面接では、高校を卒業してからどうしたいかという、卒業後や将来の夢についても聞かれることも多いしょう。
自分が高校卒業後に考えている進路についてや、その後どのような職業に就きたいなど、具体的に答えられるようにしましょう。
高校に入って頑張りたいこと
高校に入って頑張りたいことも、面接ではよく質問されます。高校でどの程度頑張れるのかを見極めるための質問です。
特別なものでなくても具体的であれば問題なく、自分が入学後やりたいと思うことを正直に答えましょう。
高校で何を学びたいか、何を身に着けたいか
志望する高校で何を学び、何を身に着けたいかも面接ではよく聞かれます。
まず、志望する高校の特徴を把握します。そして、この高校はこういう特徴があり、自分が学びたいことと一致するので希望したなど、結び付けて答えられるとよいでしょう。
中学校生活で頑張ったこと
中学校で頑張ったことについての質問は、中学時代に、どんな努力して何を学んだのかを知りたいという目的があります。
そのため、頑張った内容はもちろん、その頑張りから学べたこと、克服できたことを伝えられるようにしましょう。
自分の長所と短所
自分の長所と短所問う質問は、面接では定番です。自分自身のことをどれだけ言葉で表せるかが問われる質問です。
長所では、根拠となるエピソードを交えて答え、短所はあまり否定的な答え方をしないことです。前向きな答えになるように工夫しましょう。
得意な教科、苦手な教科
長所と短所の質問同様、良い点悪い点を答える質問です。
得意な教科については、なぜ得意になったかが答えられるようにしておきましょう。また、苦手な教科については、苦手であってもどのように勉強を進めてきたか、答えるとよいでしょう。
興味のある時事問題
興味のある時事問題についての質問も、高校受験の面接では定番の一つとなっています。
普段から新聞やニュース番組を考えながら読んだり見たりする習慣をつけましょう。そして、少しでも気になる時事問題があれば、それについて自分の考えをまとめておくことがポイントです。
面接の回答時間の目安
高校受験の面接では、面接を担当する先生からの質問に答えます。その中で、自分をどうアピールしていくかがポイントです。
そのため、多くの人は、面接に臨むために前もって質問される内容を想定して、答えを用意しておくでしょう。用意した答えが長すぎる場合、伝えたいことの要点がぼやけてしまいうまく伝わりません。また、短すぎても内容がない、薄っぺらいものになってしまいます。
中には、こういう質問に対して、〇分で答えてくださいといわれる場合もありますが、普通、回答時間に制限は設けられていない場合が通常であるため、この時間で答えなければいけない、という決まりもありません。
しかし、およその目安として1つの質問に対する回答は1分程度といわれています。1分を目安として、想定される質問の答えを用意し、答えられる練習を重ねておくとよいでしょう。
自己PRと志望動機が聞かれる理由
入学に対する熱意を知るため
面接は、面接官である学校側の先生と受験生が直接対面する場です。学校側からすれば、受験生がどれだけ、この学校に入学したいかを感じ取ることができる場と言えます。
特に自己PRや志望動機の回答からは、その熱意が伝わるので、必ず質問されるといっていいでしょう。
自己分析ができたうえで、学校の方針に合っているか確認するため
面接は、受験生が自分の良さや成績などをアピールする場です。そして、学校側は、受験生が自分の学校に合っているかどうかを確認するための時間です。
生徒の様子を把握し、入学後の指導に活かすための重要な資料と考えられてもいます。
自己PRや志望動機を作成する際のポイント
終始一貫した内容であること
自己PRや志望動機を作成する時に気を付けたいことは、内容に一貫性があるかどうかです。
自己PRや志望動機について話したことなどが一貫した内容でないと、面接で自分が一番伝えたいことがまとまらなくなってしまい、話が二転三転してしまいます。
面接は、自分をアピールする絶好の機会です。そんな大切な場で、自分の考えがまとまってなければ、せっかくの機会を無駄にしてしまうことになります。
具体的なエピソードであること
自己PRや志望動機を作成する時に、内容がより具体的なエピソードであるかどうかを気を付けましょう。
ただ単に考えていることや思っていることを並べるだけではなく、自分の経験談を交えて答えると、話している内容に説得力が増します。自分のこういった経験から、このように考えたという内容にするだけで、質問している側の受け止め方が変わってくるのです。
自分が実際に経験をしたことなどを加えた具体的なエピソードを考えましょう。
抽象的な言葉は避けること
自己PRなどでは、「私は周りの気持ちを考えられる良いところがあります。」や、「部活動で、みんなで協力して結果を出しました。」などを挙げる人がいます。
一見、それっぽいことを挙げているのですが、よく考えると具体的に何ができるのか、何をしたのかが全く伝わっていません。このように聞こえのよい言葉を並べるだけで、内容が抽象的だと、面接での答えとしては良いとは言えません。
抽象的な言葉はできるだけ避け、より具体的な言葉を使いましょう。
自己PRと志望動機の回答例
自己PR
自己PRは、志望校側に自分を売り込む場です。自分の良いところを抽象的に述べるのではなく、部活動などの教科以外で?意欲的に取り組んだことや、中学生活で力を入れて取り組んだことなど、具体的な内容を答えるとよいでしょう。
回答例はとして「私はバスケットボール部に3年間所属していました。自分たちの代のチームでは主将として、部員をまとめる立場になりました。
苦労することも多かったですが、みんなで話す時間を作り、意見が言い合える雰囲気を作ることを大切にしました。
それによって、部員がまとまり、同じ目標に向かって全員で練習することができました。」や、「私は、英語に苦手意識がありました。しかし、ある日、今まで理解できなかったALTの先生の話が理解できて、それをきっかけに英語の勉強を頑張るようになりました。
今では将来、海外留学をしたいと考えています。」などです。
志望動機
志望動機についての質問は、先にも紹介したように、必ず聞かれる質問なので、しっかりと考えておく必要があります。
質問する側も注目している質問内容なので、より具体的で積極的な姿勢を感じさせるような回答を考えましょう。具体的といってもだらだらと答えるのではなく、簡潔に伝えることが大切です。理由も一緒に伝えるとより説得力が出ます。
回答例は、「私は中学時代から野球部に所属していました。貴高校の野球部は全国的にも強くて有名で、入学しても野球部に所属して野球を頑張りたいと思っています。
貴校で自分の力を十分に発揮したいと思い志望しました。」や、「私は、英語を使った仕事をして海外で活躍したいと考えています。そのため、高校で海外留学ができる貴校を志望しました。また、実践的な英語が学べる行事や活動が多く魅力を感じています。」などです。
面接時のマナー
ドアノック
面接会場に入る時は、ドアをノックしてから入ります。いきなりドアを開けることはご法度です。
ではそのドアノックの回数は何回が正解なのか気になっている方も多いでしょう。
正確なところ、面接官はノックの回数はあまり気にしていません。気になる場合は、3回ドアノックを行なえば十分です。ただし、ドアノック2回はトイレのノックとして認識している人もいため、2回は避けた方が良いでしょう。
回数を気にするよりは、ノックをする際に勢いをつけすぎて、乱暴にノックをしないことに気を付けましょう。
話し方・敬語
面接では多くの人が緊張してしまいます。緊張している中で正しい話し方をしないといけないと思うと、さらに焦りが出てしまいますが、敬語と自分の両親の呼称を間違えずに使えるようにしましょう。また、自分のことは、性別を問わず基本「私」と言いましょう。
話し方は、「言葉遣いのくせ」がどうしても出てしまいます。「ヤバい」や「~だし」、「~っていうか・・・」など、これらの言葉は面接にはふさわしくありません。また、「食べれる」などのら抜き言葉なども控えましょう。
適切な言葉遣いを押さえつつ、自分の言葉で伝える練習をしていきましょう。
まとめ
面接で、緊張することは仕方ありませんが、あまり固くなりすぎてしまうのもよくありません。肝心な場面で緊張しすぎて、失敗しないためにはやはり、前もっての対策でしょう。
今まで見てきたように、高校受験の面接には定番の質問や、適切な身だしなみ、ふるまい方などがあります。つまり、面接の基本を押さえつつ対策をすることで、落ち着いて面接本番に臨むことができます。何度も練習して、少しでも自信を持てるようにしましょう。